ボルボ 240 何がそんなに良いって? わからない貴方は車の楽しさを知らない人。

ボルボ 240は1974年から1993年にかけて生産されたボルボ 200シリーズの中でも不出の名車として現役ユーザーの心を離さない。「フライング・ブリック」(そら飛ぶレンガブロック)と呼ばれる無骨なスタイリングはボルボならではの堅牢さを実現しているだけでなく、風化しない愛着を持たせるデザイン。色褪せを最初から造っちゃったようなボーンホワイト色のアイデアは、いかにも長く乗れるぞ〜という仕掛け。中でもボルボ 240は排気量2.3リッターエンジンを搭載したモデル。サイズの割りにバカ重い車重のボルボ 240が丁度良い具合にブイブイ走る元気エンジンはリペアパーツの入手性も高く、生産中止から15年を経た今でも十分に現役のモデルなのだ。1924年に発祥したボルボ社はアイデンティティの維持という意味では残念ながら1999年にフォード社の傘下に入ったけれども、オリジナルボルボの最後期、「最も濃いボルボ」がボルボ 240なのだ。

ボルボ 240・安全性最優先ブランドであるボルボの永遠の基準車をカタログから読み解く。

ボルボ 240の1992年10月車(最終93年モデル)のカタログからスペックを紹介しよう。スペック的にはなんとう事は無いけれど、GLEの単一グレードで構成。後世に語り継がれるボルボ安全性の基準を作り出した名車なのだ。ボルボ 240のエンジンはB230型直4SOHC、5400回転で115馬力・2750回転で18.9kgのトルクを吐き出した。最大トルク時のエンジン回転数の低さをみてもボルボ 240がいかに「生活重視」だったかが分かる。2750回転といえば、ちょうど幹線道路への進入とか加速が必要な場面で多用する回転域。ボルボ 240が日常の足としてドライバーの身の丈にマッチするのも頷けるエンジンチューンだ。車両重量は1,310kg。2.3リッターのセダンとしては決して重すぎないが、ポイントは「分厚いドア」で知られる堅牢性をこの重量で実現している事。ボルボ 240は象が乗っても壊れないというのは、やり方によっては冗談では無かった。ちなみにこの年のボルボ 240に人気色のボーンホワイトは残念ながら消えていた。後に名車として語られるボルボ 240だけれども、カタログは「読み解く」のでも無い限りボルボ 240の本当の良さは乗ってみないと分からないかな。

ボルボ 240・地味だけれど頼りがいのある相棒。カタログスペックに見栄は要らない。

ボルボ 240オーナー達が口をそろえて言うのが「驚異的な耐久性」と「修理代の安さ」だ。断っておくが、1992年10月当時のボルボ 240の新車価格は4百10万円。当時としては立派な高級車だ。3.0リッターフル装備のクラウンがこんなもんじゃなかっただろうか。(ボルボ 240をクラウンと比べて申し訳ありません。)ただ、クラウンの平均耐用年数なんて10年がいいところ。ところがボルボ 240は初期モデルで20年乗ってるオーナーが「まだボルボ 240に乗り続けたい」といって離れないのだ。基本的にボルボの耐久性の高さ、堅牢さがベースにある信頼性の高さ、そしてアフターマーケットも含めた修理パーツが安価で豊富なのだ。くどいようだけれどもボルボ 240が生産中止されたのは1993年、15年経とうとしている今でさえ、よほどの事が無いかぎりボルボ 240のパーツ入手に困る事は無いし、しかも「バラ売り」が多いので目的のパーツだけが手に入るのだ。テールエンドのレンズが壊れたって、ボルボ 240ならランプユニット全体を交換なんて事は無い。これだけ古い車のランプレンズだけがバリバリに通販されているから開いた口がふさがらないのだ。ボルボ 240の基本メンテナンスは半年おきくらいのメカニックによるチェックと5000キロ毎のオイル交換で十分というのも、長く付き合うボルボ 240だからこそ、ありがたいじゃないか。

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Copyright © 2007 ボルボ 240でヒューマンな車づきあいを。スウェーデンが生み出した「等身大の車」